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営業とバックオフィスのコラム

BtoB営業におけるテレアポのコツとは?アポ率を高める実践ポイントを解説

1. はじめに

BtoB営業において、テレアポは今でも有効な新規開拓手法のひとつと言えます。ですが、以前よりもメールやSNS、Web広告など、顧客との接点は多様化しています。電話だからこそ相手の反応を直接感じ取り、その場で次のアクションにつなげられるという強みがあります。

ただ、やり方次第では大きな差が出てしまうため、なかなかアポイントにつながらず、「なかなか担当者につながらない」「アポイントにつながらない」「断られるが、改善点がわからない」と悩んでいる方も多くいらっしゃいます。
本記事が、そういった悩みを抱える方にとって、テレアポの仕組みを見直すきっかけになれば幸いです。

2. なぜBtoB営業におけるテレアポは上手くいかないのか

テレアポは、電話一本で相手の興味を引き、信頼感を持ってもらい、次回の商談や説明機会につなげる営業活動です。シンプルに見えますが、実際には非常に難易度の高い業務です。

特にBtoB営業では、受付担当者を通過し、担当部署や決裁者に接続し、限られた時間の中で要件を伝える必要があります。さらに、相手は日々多くの業務を抱えているため、営業電話に対して警戒心を持っていることも少なくありません。

そして、相手の中には「営業を拒否している」「時間を奪われたくないと思っている方」もいらっしゃいますが、すべての営業を拒否しているわけではなく、「自分に関係のない営業をされたくない」と感じている方も多い点も重要です。つまり相手にとって必要性が伝わらない限り、話を聞いてもらうこと自体が難しくなります。

テレアポが上手くいかない主な理由としては、以下が挙げられます。

  • 冒頭の説明が長く、要件が伝わりにくい
  • お客様にとってのメリットが明確でない
  • 担当者への切り返しが準備できていない
  • 架電結果を振り返らず、同じやり方を続けている
  • ターゲットリストの精度が低い

こうした失敗を繰り返すことで、「テレアポは時代遅れで成果が出にくい施策だ」と思い込んでしまう担当者も少なくありません。テレアポで成果を出すには、「誰に」「何を」「どのように伝えるのか」を整理し、実行後に改善を重ねることが重要と言えます。

BtoCとの違い

BtoB営業におけるテレアポは、BtoCとは異なる特性を持っています。企業への架電では受付が存在するため、決裁権者や担当者への到達難易度が高くなります。また、ビジネスの場では多忙な相手に対して、短い時間の中で、組織にとっての具体的なメリットを示す論理的な判断材料が求められます。そのため、売り込み感を消したプロフェッショナルなトーンでの対話や、最初の10秒で相手のメリットを簡潔に伝えるテレアポのコツが不可欠です。

「数打てば当たる」の限界と効率的な営業手法へのシフト

BtoB営業において、「数打てば当たる」という無作為な架電には限界があります。重要なのは、単純な架電数を増やすことではなく、自社サービスを必要とする可能性が高い企業に絞ってアプローチすることです。

業種、企業規模、地域、部署、事業内容などをもとにターゲットを厳選することで、相手企業の課題に合わせた提案がしやすくなります。結果として、営業側にとってはアポイント獲得の効率が高まり、顧客側にとっても「自社に関係のある提案」として受け止めやすくなります。

特にBtoB営業では、相手企業の担当者も日々多くの営業連絡を受けています。そのため、自社と関係の薄い営業や、一方的な売り込みは敬遠されやすい傾向があります。だからこそ、事前にターゲットを見極め、相手にとって必要性を感じやすい内容でアプローチすることが重要です。

無作為な架電から、厳選したターゲットに対して的確に提案する営業手法へシフトすることで、テレアポの成果は大きく変わります。業界や企業情報をもとに課題を想定し、さらに、相手に刺さる切り口で提案することが、アポ率向上につながります。

3. BtoB営業においてテレアポが有効な理由

営業手法が多様化する中で、「今でもテレアポは有効なのか」と疑問に感じる方もいるかもしれません。結論からいうと、BtoB営業においてテレアポは今でも有効な手法です。ただし、昔のように一方的に商品説明をする電話ではなく、相手の状況を理解し、必要な情報を届けるための接点づくりとして活用することが大切です。

テレアポには、次のような強みがあります。

  • 相手の温度感をその場で把握できる
  • メールでは埋もれてしまう情報を直接届けられる
  • 担当部署や担当者の情報を収集できる
  • 商談化する前の初期接点を作りやすい
  • お客様の反応を営業戦略の改善に活かせる

特に、まだ自社サービスを知らない企業に対して接点を作るBDR型の新規開拓では、テレアポは有効な手段のひとつです。また、展示会後のフォローや資料請求後の追客、過去に接点のあった見込み顧客への再アプローチなどにも活発に活用されています。

4. テレアポが上手い人の特徴

テレアポで成果を出している人には、共通する特徴があります。
単に話が上手いというよりも、相手の立場を理解し、短い時間で必要な情報を届ける力に優れています。

要件を簡潔に伝えられる

相手は業務中であり、基本的に忙しい状態です。
そのため、冒頭で「自社にとって必要な情報かどうか」を判断しています。

アポイント獲得が上手い人は、会社名・用件・相手に関係するメリットを短く整理して伝えます。
「何の件で、なぜ自社に関係があるのか」がわかると、相手も話を聞く判断をしやすくなります。

相手目線で話せる

テレアポで重要なのは、「自社が何を売りたいか」ではなく、「相手にとって何の意味があるか」です。

たとえば、機能や価格を一方的に説明するのではなく、
「営業リソース不足の解消につながる」
「休眠顧客への再アプローチができる」
「既存顧客との接点を増やせる」
といったように、相手の課題に置き換えて伝える必要があります。

断られた理由を記録している

アポイント獲得率を高めるには、架電結果の振り返りが欠かせません。
成果を出す人は、断られたことを単なる失敗として終わらせず、次の改善材料として蓄積しています。

たとえば、以下のような情報を記録します。

  • どの業種で反応が良かったか
  • トークのどの部分で悪い反応をもらっているか
  • どの断り文句が多かったか
  • どの時間帯につながりやすかったか
  • アポにつながった企業の共通点は何か

このような情報を積み上げることで、リストやスクリプトの精度を高めることができます。

一方的に話さず、相手の反応を聞ける

テレアポでは、短時間で説明しようとするあまり、一方的に話してしまいがちです。
しかし、相手の反応を無視して話し続けると、押し売り営業感が強まり、話を聞いてもらえなくなります。

成果を出す人は、相手の声のトーンや返答の間、言葉の選び方をよく聞いています。そのうえで、必要に応じて説明を短くしたり、質問を挟んだり、目の前の相手にとって良い提案を模索しています。

5. 【実践編】アポ率を高めるテレアポ実践のコツ

BtoB営業のテレアポでは、話し方や伝え方によって相手の反応が大きく変わります。同じサービスを案内していても、冒頭の伝え方、質問の仕方、アポイントの打診方法によって、アポ率に差が出ます。ここでは、実際に電話をかける際に意識したいポイントを解説します。

冒頭10秒で要件とメリットを伝える

テレアポでは、最初の数秒が非常に重要です。相手は業務中に電話を受けているため、冒頭で「何の電話なのか」「自社に関係があるのか」を判断しています。そのため、前置きを長くせず、会社名、電話の目的、相手にとってのメリットを簡潔に伝えましょう。

たとえば、以下のような形です。

「突然のお電話失礼いたします。Passage株式会社の〇〇と申します。法人営業における新規商談獲得のご支援の件でご連絡いたしました。少しだけお時間頂戴してもよろしいでしょうか?」

このように、何の件で連絡しているのかを最初に「短く簡単に伝え」、「お時間の承認」を取ることで、相手も話を聞くかどうかを判断しやすくなります。反対に、会社説明やサービス説明から長く入ってしまうと、要件が伝わる前に、一方的な営業に捉えられてしまう可能性があります。まずは短く、わかりやすく、相手に関係のある内容として伝えることが大切です。

「売りたい」ではなく「役立てるか確認してもらう」

テレアポで成果を出すためには、いきなり売り込むのではなく、相手の課題を確認する姿勢が重要です。相手は、営業電話そのものを嫌がっているというよりも、自社に関係のない話や、一方的な売り込みに対して警戒していることが多いです。そのため、「ぜひ提案させてください」と押し込むよりも、「貴社にとってお役に立てる内容か確認いただきたい」という姿勢で話す方が、会話につながりやすくなります。

たとえば、以下のような聞き方ができます。

「営業担当者様が既存顧客対応で忙しく、新規開拓の時間が作れないといったお声をいただくこともあるのですが、貴社ではいかがでしたでしょうか。」

このように、相手の状況を確認しながら会話を進めることで、単なる売り込みではなく、課題解決の提案として受け止めてもらいやすくなります。

相手の反応に合わせて話す

テレアポでは、用意したトークを一方的に話すのではなく、相手の反応に合わせて会話を調整することが大切です。たとえば、相手が忙しそうであれば、説明を短くして要点だけを伝える必要があります。一方で、少し興味を示している様子であれば、簡単な質問を挟みながら、相手の課題を確認していくことができます。

また、声のトーンや話すスピードも重要です。
相手が落ち着いた口調であれば、こちらも落ち着いて話す。相手がテンポよく話す方であれば、こちらも要点を簡潔に伝える。このように相手の温度感に合わせることで、違和感の少ない会話になります。

テレアポは、話す力だけでなく、聞く力も求められる営業活動です。相手の反応を受け止めながら、必要に応じて説明を短くしたり、質問を変えたりすることで、アポイントにつながる可能性が高まります。

アポイント打診は具体的に行う

アポイントを打診する際は、曖昧な言い方を避けることが重要です。

「一度お時間をいただけませんか」だけでは、相手は何のための時間なのか、どれくらい時間がかかるのかを判断しにくくなります。そのため、目的、所要時間、実施方法を具体的に伝えましょう。

たとえば、以下のような伝え方です。

「まずはオンラインで30分ほど、現在の営業体制や新規開拓の状況を伺いながら、弊社でお役に立てる部分があるかご相談できればと思います。」

このように伝えることで、相手はアポイントの内容をイメージしやすくなります。

また、日程を打診する際は、こちらから候補を提示することも有効です。

「来週の火曜日午前、もしくは木曜日午後ですと、どちらがご都合よろしいでしょうか。」

相手にすべてを委ねるのではなく、選びやすい形で提案することで、日程調整が進みやすくなります。

6. 【改善編】PDCAでテレアポの精度を継続的に高める

BtoB営業のテレアポは、実行して終わりではありません。成果を高めるためには、架電結果を振り返り、リストやトークを改善し続けることが重要です。同じ件数をかけていても、改善を行っているかどうかで、アポイント獲得率には大きな差が出ます。

録音データの振り返りと自己分析

架電時の録音データを確認し、自己分析を実施します。自身の話し方のクセ、声のトーン、そして失注につながったポイントを特定することで、次回の架電に向けた具体的な改善策を立てることができます。

成功事例の共有とスクリプトのアップデート

チーム内でアポイント獲得に至った成功事例をリアルタイムで共有します。効果的だったトークフローや切り返しを分析し、トークスクリプトを継続的にアップデートすることで、組織全体のテレアポの質を向上させます。

KPI管理によるボトルネックの可視化

テレアポの各プロセスにおける数値をKPIとして管理します。受付突破率や担当者接続率などの数値を可視化することで、どの段階にボトルネックが存在するのかを正確に把握し、重点的に改善すべきポイントを特定します。

7. BtoB営業におけるテレアポでよくある失敗と対策

BtoB営業におけるテレアポの成果を下げる要因には、一定の傾向が存在します。BtoB営業においてアポ率向上を阻む代表的な失敗例と、その実践的な対策を解説します。

一方的に話し続けてしまう(ヒアリングの欠如)への対策

相手の状況を確認せず、一方的に機能の説明を続けるアプローチは避けます。テレアポのコツは、一言一句を読み上げるのではなく、会話の流れを意識した柔軟なトークスクリプトを準備することです。最初の10秒で「コスト削減」や「売上向上」など相手の組織にとっての具体的なメリットを簡潔に伝えた後は、相手の反応に合わせた会話を行い、対話のキャッチボールを維持します。

「お願い営業」はしない

無理にアポイントを獲得しようとする「売り込み感」の強い営業は、相手の警戒を招きます。明るすぎず落ち着いたプロフェッショナルなトーンで話すことで、ビジネスの場において信頼を得やすくなります。また、相手の業界用語や専門用語を適切に交えることで、業界に精通している人物という印象を与え、対等なパートナーとして話を聞く価値があると思わせることが重要です。

1回の架電で諦めてしまう(複数回アプローチの重要性)への対策

BtoBの相手は多忙であるため、1回の架電で担当者や決裁権者につながるケースは限られます。一度の不在で諦めるのではなく、架電タイミングの最適化を図ります。決裁権者が対応しやすい始業直後や昼休み前後、終業間際などの時間帯を狙い、計画的に複数回のアプローチを実施することがアポ率向上につながります。

8. まとめ

BtoB営業におけるテレアポは、今でも有効な新規開拓手法のひとつです。ただし、単に架電数を増やすだけでは、安定してアポイントを獲得することは難しくなっています。アポ率を高めるためには、まずターゲットリストを精査し、相手にとって必要性のある提案ができる状態を整えることが重要です。そのうえで、トークスクリプトを作成し、冒頭で要件とメリットを簡潔に伝え、相手の反応に合わせて会話を進める必要があります。

また、テレアポは実行後の改善も欠かせません。架電結果を記録し、KPIを確認しながら、成功トークや失敗トークを見直すことで、リストやスクリプトの精度を高めることができます。

テレアポで成果を出すために重要なのは、以下の3点です。

  • 自社サービスと相性の良いターゲットに絞ってアプローチすること
  • 売り込みではなく、相手の課題確認を意識して会話すること
  • 架電結果を記録し、継続的に改善すること

テレアポは、単なる電話作業ではなく、企業と企業の最初の接点を作る重要な営業活動です。一件一件の反応を丁寧に振り返り、改善を重ねることで、商談につながる質の高いアポイントを獲得しやすくなります。

Passage株式会社では、BtoB企業様向けにインサイドセールス支援やテレアポ代行を行っています。
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