共創共栄とは|Passage株式会社が「共に創り、共に栄える」に込めた思い

Passage株式会社は、「共創共栄」という理念を掲げています。
共に考え、共に創り、共に成長し、共に栄える。
私たちはこの言葉を、お客様、働くメンバー、パートナーとの関係を考えるうえでの判断基準にしています。
ただ、正直に言えば、共創共栄はきれいごとなのかもしれません。
実際の仕事では、意見がぶつかることがあります。期待した成果が出ないこともあります。お客様が求めることと、現場で実行できることが一致しない場面もあります。
それでもPassageは、きれいごとだからこそ追い求めたいと考えています。
本記事では、共創共栄の意味や共存共栄との違いを整理したうえで、Passage株式会社が「共に創り、共に栄える」に込めている思いと、実際の仕事で大切にしている判断基準をお伝えします。
共創共栄とは
共創共栄とは、企業と顧客、取引先、働く人などが対話を通じて新しい価値を共に創り(共創)、そこで生まれた成果を分かち合いながら、それぞれが持続的に成長していく(共栄)関係を目指す考え方です。
「共存共栄」のように広く知られた四字熟語というよりも、企業理念や経営方針の中で使われることが多い表現です。
共創とは|知恵や経験を持ち寄って価値を生み出すこと
共創とは、企業が完成した商品やサービスを一方的に提供するだけではなく、顧客や取引先、外部パートナーなどと対話しながら、新しい価値を一緒につくることです。
発注者が指示を出し、受注者がそのとおりに作業する。その形が適している仕事もあります。
一方で共創では、お互いが持つ情報、専門知識、経験、現場で得た気づきを持ち寄り、目的に対してより良い方法を探していきます。その過程も含めて共創だと考えています。
共栄とは|成果を分かち合い、共に成長すること
共栄とは、一方だけが利益を得るのではなく、関係する人や組織がそれぞれ成長し、長期的に発展していくことです。
お客様に成果が生まれれば、新しい事業や挑戦の機会が生まれます。
支援する側にも経験やノウハウが蓄積され、より良いサービスを提供できるようになります。その成長をお客様への価値として還元することで、次の成果や挑戦につながります。
こうした循環をつくることが、共に栄えることだと私たちは捉えています。
共創共栄と共存共栄の違い
共創共栄と似た言葉に、「共存共栄」があります。
共存共栄は、異なる人や組織が互いの存在を尊重しながら、共に発展していくことを表す言葉です。
一方、Passageが掲げる共創共栄では、「共に創る」という行動を、共に栄えるための出発点に置いています。
互いの存在を尊重するだけでなく、目的や課題を共有し、新しい価値を一緒につくる。その結果として、お互いが成長していくことを目指します。
共創共栄の具体例
企業と顧客が対話しながら、商品やサービスを改善することも共創です。
発注企業と外部パートナーが、決められた業務を任せるだけの関係を超えて、成果を高める方法を一緒に考えることも当てはまります。
社内においても、営業、マーケティング、カスタマーサポート、管理部門などが、それぞれの役割を超えて会社全体の目的に向き合うことは共創の一つです。
共通しているのは、誰か一人が決めた答えに全員が従う形ではないという点です。
異なる立場や考え方を持つ人たちが、同じ目的に向かって対話し、より良い方法を探していく。それが共創共栄の出発点になります。

共創共栄は、成果を保証する言葉ではない
共創共栄は、関係する全員が常に同じ方向を向き、必ず成果を得られるという約束ではありません。
特に営業やアウトソーシングの成果は、実行する人の努力だけで決まるものではありません。
市場、商品、価格、競合環境、営業対象、提案内容、タイミングなど、複数の要因によって結果が変わります。
そのため、始める前から「必ず成果が出ます」とは言えません。正直に言えば、やってみなければ分からないこともあります。
だからこそ私たちは、成果が見えない段階でも、まず仮説を立てて挑戦することを大切にしています。
お客様が実現したいことを理解し、私たちにできることがあるなら、実行する。その結果から学び、改善や次の判断につなげる。それがPassageの姿勢です。
同時に、成果の不確実性と、責任の所在は切り離して考えます。
Passageは、合意した業務を適切な品質で実行すること、現場で得た事実を正確に報告すること、改善に必要な選択肢を提示することに責任を持ちます。
そして、最終的な判断はお客様が行います。そのために必要な事実と選択肢をそろえることが、私たちの役割です。

「人間味という味が、いちばん美味しい」
若い頃、料理人の言葉を集めた本の中で、「人間味という味が、いちばん美味しい」という言葉に出会いました。
この言葉は、今でも私の中に強く残っています。
ミシュランの星を獲得しているレストランを訪れたとき、料理のおいしさだけでは説明できない価値を感じることがあります。
料理が最もおいしい状態で提供されることはもちろん、スタッフの動きや声のかけ方、料理を出す間合いにまで、「目の前のお客様に良い時間を過ごしてほしい」という姿勢が表れています。
そこには高い技術があります。同時に、相手のことを考え、最後のひと手間を惜しまない人の思いがあります。
仕事も同じです。
依頼された業務を正確に行ったうえで、相手が何に困り、どのような成果を求めているのかを考える。
その姿勢は、報告の粒度、対応の速さ、改善提案の中身、問題が起きたときの向き合い方として、相手に伝わります。
私たちが目指す共創は、思いや気持ちだけで成り立つものではありません。
本気で考え、情報を集め、試し、振り返り、改善する。その積み重ねに人への思いが加わることで、仕事の価値は変わっていくと考えています。
アウトソーシングの現場で、共創共栄をどう実践するか
Passage株式会社は、インサイドセールスや営業支援、カスタマーサポート、バックオフィスBPOなど、お客様の業務を外部から支援しています。
アウトソーシングでは、依頼された業務を安定して遂行することが前提です。
そのうえで、私たちは三つのことを大切にしています。
1.作業の先にある目的を理解する
インサイドセールスであれば、電話件数やアポイント数だけでなく、その先でどのような顧客との商談を増やしたいのかまで理解します。
バックオフィス業務であれば、申請を処理するだけでなく、どこで確認が滞り、何が現場の負担になっているのかを捉えます。
目の前の作業と同時に、その業務が何のために存在するのかを理解することが、より良い支援の出発点です。
2.現場で見つけた課題や可能性を共有する
実際に業務を進めると、依頼を受けた時点では見えなかった課題が見つかります。
営業支援であれば、断られる理由や反応のよい話題など、現場だからこそ得られる情報があります。
こうした情報を数字の中に埋もれさせず、トーク、リスト、提案内容の改善につなげます。
気づいたことは、契約範囲の内外にかかわらず率直にお伝えします。
一方、新たな工数や体制が必要になる場合は、実施内容、業務範囲、費用を提示し、進めるかどうかをお客様と決めます。
気づいた課題を黙っておくことも、業務範囲を曖昧にしたまま抱え込むことも、長期的に良い関係をつくる方法ではないと考えています。
3.成果が出ないときほど、責任を明確にする
期待した成果が出ない場合は、市場、対象顧客、提案内容、タイミング、実行品質など、結果に影響した要因を切り分けます。
Passageは、合意した活動を適切に実行したか、必要な報告を行ったか、改善提案を出したかについて責任を負います。
商品や市場など、私たちだけでは変えられない前提に課題がある場合は、その事実も率直に共有します。
続けるのか、方法を変えるのか、止めるのか。
都合の良い情報だけでなく、判断に必要な事実をそろえ、お客様と次の方針を決めます。
共に改善するために必要なのは、誰が何を引き受けるのかを明確にすることです。

適正な価格と、引き受ける範囲を守る
お客様への価値提供を大切にするためには、支援する側が継続して品質を提供できる状態をつくらなければなりません。
適正な利益があるからこそ、働くメンバーを守り、教育や業務改善に投資し、安定した品質を提供し続けることができます。
お客様が求める成果、そのために必要な体制、想定される工数を考え、持続可能な価格を提示することも、共創共栄に必要な責任です。
お客様だけが利益を得て、実際に業務を担うメンバーやパートナーが疲弊する関係では、いずれ品質が低下し、結果としてお客様の不利益にもつながります。
三者のいずれかが我慢し続ける構造ではなく、それぞれが役割と責任を果たしながら、長く続けられる関係を目指します。
また、すべてのご依頼にPassageの進め方が合うわけではありません。
決められた作業だけを、できる限り低い価格で実行してほしいというご依頼であれば、ほかに適した会社があるかもしれません。
Passageは、目的や情報を共有し、結果を一緒に振り返りながら、改善を積み重ねる仕事で、より大きな価値を提供できます。
お互いの条件や考え方が合わない場合に、無理に契約を続けないことも、長期的な共創共栄には必要です。
AIや新しい技術と、人の知見を掛け合わせる
Passageでは、AIエージェントの作成、社内外でのAI研修、スタッフによる業務でのAI活用などを進めています。
私たちがAIに求めているのは、人が持つ知識や経験を、より広く生かせる状態をつくることです。
現場で働く人は、業界や業務に関するドメイン知識、過去の経験、言葉にしにくい感覚を持っています。
顧客が言葉にしていない違和感を感じ取ること。数字には表れていない変化に気づくこと。相手との関係や状況によって伝え方を変えること。
こうした知見のすべてを、データや明確なルールに変換できるわけではありません。
一方、AIは大量の情報を整理し、複数の選択肢を比較し、考えるための材料を短時間で提示できます。
AIが提示した情報に、人が持つ専門知識、経験、現場感覚、相手への理解、共創共栄という価値観を掛け合わせ、最終的な判断につなげる。
この掛け算によって新しい価値を生み出すことが、Passageの考える、AIや技術との共創です。
技術は、人の作業を置き換えるためだけのものではありません。
人が持つ知識や経験を生かし、より良い判断や対話に時間を使える状態をつくるためのパートナーでもあります。

共創共栄を、組織の判断軸にする
共創共栄は、現場の判断に使われて初めて機能します。
Passageでは、日々の仕事や社内での対話を通じて、次のような問いをメンバーと共有しています。
- この判断は、お客様の成果につながっているか
- 働くメンバーやパートナーに無理を強いていないか
- 自分たちだけが利益を得ようとしていないか
- 関係する人が、次の挑戦に進める仕事になっているか
すべてを制度や仕組みに落とし込めているわけではありません。
それでも、迷ったときに立ち返る共通の判断軸として、繰り返し問い続けています。
問い同士が衝突する場合は、まず事実を共有し、誰が何を判断するのかを明確にします。そのうえで、長期的に続けられる選択肢を探します。
共創共栄は、一つの答えを押し付けるための言葉ではなく、異なる立場の中で、より良い判断をするための基準です。
「勝たせることが、勝つ条件」
Passageには、「勝たせることが、勝つ条件」という言葉があります。
自分たちの利益だけを先に考えるのではなく、まず目の前のお客様が前に進める状態をつくる。
そのために必要な責任を引き受け、難しいことは難しいと伝え、成果に必要な条件と価格を提示する。
そして、お互いが持つ知識や経験を持ち寄り、より良い方法を考え続ける。
その積み重ねが、お客様の成長とPassageの成長につながります。
私たちが考える「勝つ」とは、自分たちだけが大きくなることではありません。
目の前の人を勝たせ、その人と共に成長し、その先で新しい価値を生み出すことです。

共創共栄でよくある質問
共創共栄と共存共栄は、どのように違いますか
共存共栄は、互いの存在を尊重しながら共に発展することを表します。
Passageが掲げる共創共栄は、新しい価値を「共に創る」ことを出発点に置き、その成果によって共に成長することを目指します。
共創共栄に取り組めば、必ず成果が出ますか
共創共栄の考え方を取り入れたからといって、必ず成果が出るわけではありません。
ただし、目的や現場の情報を共有し、結果を一緒に検証できる関係であれば、成果が出ない原因を発見し、次の判断をしやすくなります。
Passageが目指しているのは、成功を無条件に約束することではなく、事実に向き合い、改善や撤退を含む次の判断を誠実に行える関係をつくることです。
外部パートナーと共創共栄の関係を築くには、何が必要ですか
依頼する業務内容だけでなく、その業務が何のためにあり、どのような成果を期待しているのかを共有することが出発点です。
そのうえで、現場で得た情報を率直に共有し、成果が出ないときにも一緒に原因を検証できる関係をつくることが重要です。
共創には、発注する側にも一定の時間が必要です。目的の共有や定期的な判断に時間を割くことが難しく、すべてを任せて報告だけを受けたい場合には、適さないこともあります。
依頼範囲を超える対応には、追加費用がかかりますか
現場で気づいた課題の共有や改善提案は、契約範囲の内外にかかわらずお伝えします。
一方で、新たな作業、工数、体制が必要になる場合は、実施内容、業務範囲、費用を提示したうえで、進めるかどうかをお客様と決めます。

共に創り、共に栄える会社へ
共創共栄とは、理想と現実の間で、より良い判断を重ね続けることです。
成果が見えない中でも、求められている価値に対して仮説を立て、まず挑戦する。実行した結果を正しく共有し、改善を続ける。
同時に、責任、業務範囲、価格を明確にし、働くメンバーやパートナーを含めて、長く続けられる関係をつくる。
さらに、AIや新しい技術と、人が持つ専門知識、経験、感覚、価値観を掛け合わせ、新しい仕事のあり方を考えていく。
Passageが目指す共創共栄は、理念を掲げることだけではなく、日々の仕事の中で判断し、行動し、改善することです。
業務を任せるだけでなく、改善まで一緒に考えたい。
外部パートナーを単なる発注先ではなく、同じ目的に向かうチームとして迎えたい。
そのような企業の皆様と、共に創り、共に栄える関係を築いていきたいと考えています。

